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茶色い地味な弁当を8年前からInstagramに載せている。
(長い春休み中の為ここ数週間はお休み中)

載せ始めた当時はまだ中学生だった娘は今や就活中の大学生になったが、
未だ親が弁当を作っているのか!と驚かれる方も多い(笑)し、なんて甘い親なのだろうと自分でも思う。


子どもは甘やかさず、厳しく育てなければいけない、
(学校の先生は竹刀を持って歩いていたし、家では親にはおしりをたたかれたし)
そんな風潮があった古き良き時代昭和をバリバリに生きてきたアラフィフだが、

かつてわたしこそが母に作ってもらった弁当を持って出勤していた
『甘やかされた』子どもだった。

他は厳しかった母が、何故か弁当だけはわたしが社会人になって働き始めてもずっと作ってくれていた。

あるとき、母がせっかく作ってくれた弁当を、うっかり忘れて出勤したことがあった。
申し訳ない気持ちと母の弁当を食べられない悔しさとひもじさと残念さを30年経った今でも忘れはしないが、
その日たまたま休みで家に居た父が、
わざわざバスに乗ってわたしの職場までその弁当を届けに来てくれた。


職場のビルの7階の窓から何気なく外を見た時、
バスを降りて手には見覚えのある弁当を持って歩く父の姿を見つけたときの、あの嬉しいような恥ずかしいような情景は、生涯でもベスト10に残るくらい素敵な思い出だ。


慌ててビルの下まで降りていくと、
普段は無口な父が照れ隠しのように、
「チッ!いい加減にしろよ〜」(※北関東訛りでどうぞ)
と笑いながら手に持っていた弁当を娘に手渡し、今日はお父さんたまたま休みだったからとか、何か一言だけ言って帰って行ったのだが、あの時正確には何と言ったのかはもう今は思い出せない。

何年かたってその会社を辞めてからも当時の同僚たちには
「娘の弁当をバスに乗って届けに来るお父さん」
として語り継がれる伝説になった。



時は流れ、今やわたしが娘たちのための弁当を作る。
朝起きるのが辛い日も面倒な日もあるが、娘が喜ぶ顔を想像しながら弁当を作るのは楽しい。



できることならば、わたしはずっと子どもを甘やかしたい。
甘やかされて育った子は決して甘ったれた大人にはならない。

(2020年3月に父は永眠しました)


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40年くらい前の父と3人の子たち。
リアル磯野カツオ(兄)がおるで。

(ESSEに載せるためのお弁当エッセイとして書いたものなんですが、ボツになったので加筆修正してブログに載せました)



昨日の晩ごはん
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2022年3月9日の晩御飯
・チキンカツ
・キャベツの柚子コールスロー
・金柑のハニーレモン
・アスパラのからし和え
・ジャガイモのバジル炒め
・セロリ味噌
・枝豆のアンチョビ炒め
・大根とワカメのお味噌汁





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試作中の副菜で冷蔵庫がかなり充実w
コールスローのお酢を白ワインビネガーにしたら、なーさんの食い付きが凄かった!
前からこのサラダは好きだったんだけど、もはや箸が止まらん延々と食べ続けられる言うてました。




※今日はメイさんの思い出、お休みさせてもらいます!すみません、スマホから書いているので写真がうまく探せなかった!




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