2004年というと、今から11年前。
てんきち8歳、なーさん3歳、すぅさん1歳の頃です・・・・
さーちゃんが読み直したらウケると昨日言っていたので早速読み直してみたところ、めちゃくちゃ面白かったのでピックアップして貼り付け。






「犯人はダレだ!」
2004年4月1日 (木)
晩御飯の後にちょっとだけ甘いものを出してやることにしている。

そうすると、ソレを励みにして頑張って晩御飯を食べてくれるから。

大体は昼間に焼いたケーキなど・・

今日はヨーグルトとバナナのケーキだった。
てんきちとなーちゃんに一切れずつ分けてテーブルで勝手に食べさせ、母はすぅをひざに乗せて一緒に一切れを食べた。

てんきちはケーキのありがたみを感じてくれないので大体3口で食べ終え、さっさと立ち去ってしまう。
なーちゃんはもったいぶってちょっとずつ食べる。
と、途中でトイレに行きたくなって、ケーキをテーブルに置いて、走っていった。


帰ってきたらケーキがなくなっていた。
「母ちゃん・・・なーちゃんケーキ全部食べたの?」
と不思議そうに聞きにきた。

「食べたんでしょ」
と言うと
「そうか・・・」
と納得(?)して行ってしまった。


母は知っている。
すぅが背伸びしてケーキをわしづかみにしていたのを。







「口内炎で泣く」
2004年6月1日 (火)
治ったと思ったら出来る、口内炎。
もう2週間くらい母ちゃんを苦しめている上唇の口内炎、ちょうど笑ったら犬歯にあたる部分。

ようやく何を食べてもしみる、痛む、涙、な状態から開放されつつあるここ2・3日。
今朝、すぅのゲンコツが直撃。

やっと治りかけてたのに、流血の大惨事に。
ティッシュをくわえ、涙を流しながらすぅを責めてみたところで事態は変わらない。

くちびるをめくって確認すると、目を覆いたくなるような惨状・・・


当分、母ちゃんはストロー生活。







写真は「布団で寝たいよぉ~」の、すぅ。
最近覚えた言葉「いぃえぇ~」

すぅが引き出しの中身をぶちまけた後、なーちゃんがそれを片付けてくれた。
母「な~ちゃん、ありがとうね~」
すぅ「いぃえぇ~」
なーちゃん「なーちゃんが片付けてあげたんだぁ~・・・・」大泣き。







「てんきちvs悪い母ちゃん」

2004年7月3日 (土)
小学校へ通い出して3年目の夏。
担任の先生によって教え方もみなそれぞれ違うが、宿題の出し方もその年によって全く違う。



今、3年生の担任の先生。
宿題・・・・・・全くと言っていいほどなしに近い。
いや、あるにはあるのだが、プリント1枚程度、しかも学校でやって帰ってきてしまっている。
どうゆうこと?
残るは国語の教科書の音読のみ。
ドリルがあるのに宿題に出されたこと、なし。
授業の内容が濃いのかと言えばそうでもない。
ちゃんと理解してるのか本人に確認してみると理解していないことのほうが多い。

これではイカン。
ここで引き下がる母ではない。

毎日自主勉強と称して、母が家庭教師になる。

昨日の夕方はまずかった。
「そろそろ勉強するから用意しなさい」
と2・3度声をかけたのに、マンガを読んでいた息子は聞こえないのか、聞こえているのに無視をしているのか、返事もしない。
寝転がってマンガを眺めている。
さらに何度か注意し、なるべく気分よく勉強が出来るよう、優しく促す。
まだマンガを読み続けている。
返事もしない。

やっと、寝転んだまま
「どこやればいいん」
と何故か逆切れ気味。

ぶち切れ。


ひとしきり怒りに震えながら説教し、捨て台詞を吐いてキッチンへ引っ込んだ。

息子も自分の部屋へ行ってドアをばたん!




あぁーーーーーーーーやってしまった・・・
あんな言い方をされれば勉強のやる気が出るわけもない。
後悔しつつも息子の部屋へ行くのもためらわれる。

ご飯の用意を無言でしていると、洗面所でなにやら音がする。


なんと・・・・・息子は洗面所をスポンジでゴシゴシと擦って掃除を始めていた。

「黒いシミが出来てたからな、それ、キレイに取っといたから」


しかも漢字のドリルもやって置いてあった。



悪い母ちゃんです、わたしは・・・・・・




「8歳のプライド」
2004年7月5日 (月)
サッカーをやりたいと言い出したのは幼稚園の年長組みの頃だった。
園庭で友達とサッカーをやるのが楽しくて、それに、オットがテレビでサッカーをよく見ていたのも影響してたのかもしれない。
小学校に上がれば、サッカー教室に入れる!
そう聞いて、彼は毎日毎日午後の大半をサッカーに費やしてきた。
一人で壁に向かってボールを蹴り、それをキーパーになったつもりでタックルする。

または姿が見えないなぁと思えばマンションの周りを「体力をつけるために」ランニングしていた。

そんなこんなでサッカー教室へも入部し、早3年。
一人前に顔だけは真っ黒だが、実力はさほどでもない(笑)。


毎週日曜日がサッカーの練習の日なので、昨日は酷暑の中、下のムスメたちを連れて見学に行った。
練習は基本的な練習のあとに最後、ミニゲームをして終わりになる。
昨日の対戦相手は2年生のレギュラープラス、3年の補欠、それプラスコーチ一人(大人)が入った。
てんきち達3年のレギュラーチームは絶対に負けられない試合だ。

ゴール前までなんとかパスで繋ぎ、シュートを放とうとしても相手チームの助っ人コーチに阻まれる。

てんきちがサイドから単独でドリブルで上がってきた。
前からコーチがそれをカットしに入る・・・・とその瞬間。

てんきちの体が吹っ飛ぶほどの勢いでどうと倒れた。
コーチのスパイクが引っかかり、足をすくわれた形で吹っ飛んだてんきち。
素早くボールは奪われ、遠くへパスされてしまった。
てんきちは一瞬立ち上がりかけたものの、すぐにうずくまって痛そうに顔をしかめている。
先ほどのコーチがすぐにやって来て、てんきちの肩に手をかけた瞬間。
彼はその手を振り払い、走って試合に戻った。
チームの仲間からの声が掛かっているのが聞こえる。
「大丈夫か。」「無理すんなよ」「やけになるなよ」

その後、てんきちのチームはなんとか2点をもぎ取り、勝利を収めた。

挨拶のあと、一人で運動場の隅の水道へ走り、顔をしかめながら傷口を流す。




帰ってきてからさんざん「痛い。箸も持てない。歯磨きも出来ない」と、泣き言を言っていた(笑)




「寝ている時は天使」
2004年7月11日 (日)
ウチの一番のワルは、1歳のすぅ。

以前、わたしの鏡台から剃刀を出して握り、肝を冷やしたが、ここのところさらにパワーアップしている。

つい先日も真っ白な机を筆ペンでマーブル模様にし、母が涙しながら必死で消しているうちに今度は和室で赤いペンを握り、畳に壮大なる絵を描き、ついでに自分の両足も肌色が見えないくらいに真っ赤に書きなぐってあった。

コンポのMDの差込口にはパズルのピースを差し込むこと数十回。
ギュウギュウに押し込んであるので、ピンセットで取るのもかなり神経を使う。

テレビ台の下の扉を開ける楽しさを覚えたので、中から兄ちゃんのゲームのコントローラーを引っ張り出し、かちゃかちゃゲームをやっているふりをする。
さらに大量のビデオテープを出し、ゲームのCDを出し、さらにどこか開く扉はないか探し歩いて、ご丁寧に引き出しまであけて書類などをぶちまける。
写真たてを分解して、中から写真を出してくちゃくちゃにすることも覚えた。


観葉植物は葉っぱを一枚ずつむしっていく。
指で土を掘ってそこらじゅうに撒き散らす。

キッチンの食器棚の引き出しもターゲット。
中からスプーンだの箸だの出し、片っ端から舐めていく。
流し台の引き出しも同じく。
お玉やヘラ、ホイッパーをおもちゃ箱へ放り込む。
ボールやざるの入った引き出しも好き。
特にざるは踏みつけて形が変わっていくのを楽しむ。


上の二人はこんなことはしなかった。
いや、一度はしたかもしれない。
けれど、今こっちで怒ったばかりなのに、まだ母が片づけを終わらないうちに次のイタズラをしているような子はいなかった。


やっぱり紐に繋いでおくべきか。


「てんきち、照れる。」
2004年7月14日 (水)
こないだの日曜日の午後。

午前中サッカーをして一息ついたあと、息子のサッカー仲間が4人、遊びに来ていた。

公園でサッカーの自主練習(笑)をしたあと、てんきち家へ来て野球盤ゲームに興じている。
ちょうど下の娘達が昼寝をしたところだったので起こされたらかなわん!と、てんきちの部屋のドアを閉めに行った。
チューペットを人数分渡し、
「ここ、閉めとくね」
とドアを閉めかけたその時、わたしはたしかに聞いたぞ。


「お姉ちゃんみたいなお母さんやな」




ウッホ~~~~~~~~~~ッ☆☆☆



よっしゃ!あとでプリンも持って行ってやろうっと♪♪
小躍りしながら部屋を後にする母。
鼻歌混じりでプリンを作る。




その日の晩、ビールでいい気分になった母、てんきちにからむ。
「今日てんきちの友達、なんか母さんのこと言ってたやんな!」

天「・・・・・・言ってない」

母「え~~~言ってたじゃん。ちょっと聞こえたんだけどさぁ~」

天「母さんのことなんて話してない」

母「(頑固者め!)言ってたって~」

天「・・・・・・・・うるさくしてお母さんに悪かったなぁって言ったんじゃない」


てんきち顔真っ赤(爆)

そんなに恥ずかしいことなんかなぁ~・・・





「情けない兄としっかり者の妹」
2004年9月19日 (日)
「行って来ます!」
と玄関のほうから声がすると、
「ハンカチ!ティッシュ!水筒!」
と、母が確認の為に声を掛けるのだが、必ず、そのどれも彼は用意してはいない。
毎朝のことなんだからいい加減言われる前に用意して欲しいのだが、何故か玄関に立っているヤツはランドセルだけを背負い、靴を履いて待っている。

もぉ~・・・いい加減にしてよね~・・と思いつつ、水筒を玄関まで持っていくと、先に1歳のすぅが引き出しからハンカチを出して兄さんに差し出していた。

無言で受け取ってポケットに仕舞う兄8歳。

情けない。



学校から帰ってきたら
「宿題やりなさいよ!」
と声を掛けてやらなければ、いつまでもマンガを読んでいるヤツがいる。

ようやくカバンからノートを出し、机に向かうと思いきや、ノートを広げたまま何故かソファに横になっているヤツがいる。

「ここ!こ~こ!!!!」
椅子を手でバンバン叩き、座るように指示するすぅ。

無言で机に戻り、宿題を始めるしかない兄。

情けない。







「この子誰の子」
2004年9月30日 (木)
うちの子はみんな大人しくって育てやすいいい子だ。
棚の上にある置物なんて絶対に触らなかったし、引き出しを開けて中身をばら撒くようなマネもしなかった。
玄関に置いてある靴も舐めたりしないし、勝手にベランダへ出て行くような子もいなかった。
母の鏡台の前に座って、口紅を人差し指で掘り掘りするなんて考えられなかった。


・・・・・・・たった一人を除いて。




例外の一人・・・・・・末っ子のすぅ。



昨日お風呂の時、母が髪を洗ってる間にこっそり洗面器のお湯をスコップですくって飲もうとしていた。
まさに飲もうとした瞬間、
「くぉらぁ~~~っ!!!!」
母が注意した声、予想に反してかなりでかかった。

びっくぅぅぅぅっぅぅっぅっぅぅぅっぅ!!!
思わず、手に持っていたスコップの中のお湯をすべて自分の顔へ被るすぅ。
顔中びしょびしょになった顔を呆れて見つめて(泣くかな)と一瞬思ったが、全く泣かず、母の顔を睨んでいた。


すぅは怒られるとわかっていてイタズラをしている。
イタズラをしながら上目遣いにこちらを確認して、母と目が合うが否や持っていたものを元あった場所へ投げ捨てる。
お願いだから、ガラス製の写真立てをテレビに向かって投げつけるのはやめてくれ。


こんなイタズラ満載の妹を、てんきちは絶対に怒らない。
代わりに言いつけに来る。


なーちゃんは自己流ですぅを叱る。
こないだは手を咬んでいた・・・・・・・・


それは止めてね・・・お願いだから。




(明日またこの続きを。さすがに長すぎる)




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