本日2回目の更新です。
1回目の記事はこちらに→蟹とベーコンのトマトパスタと一昨日の晩ごはん、新しい椅子のことなど




一昨年の9月にほめ弁(てんきち母ちゃんの朝10分、あるものだけでほめられ弁当)の本、
去年の9月によるおつ(てんきち母ちゃんの夜10分、あるものだけでおつまみごはん)の本を出させていただいたんですが、
どちらの本も自分で言うのもなんなんですが、ほんっとに読者目線で工夫された実用的ないい本でして、ほめ弁のほうなんて発売されてもうすぐ2年になるというのに、またここのところAmazonのお弁当本カテゴリーで上位に入っているという、、、、
これも本を買ってくださり、日々活用してくださったり、インスタやツイッターなどで本を紹介してくださったり、図書館で借りてくださってあまりに気に入ったので買いました!という方々がいらっしゃるおかげだと思っています。
いつもありがとうございます。


朝、夜、と来たから次は昼?それともおやつ?
と期待してくださった皆さま、お待たせいたしました。
やっと情報解禁です!
有難いことにまた本を作らせていただけることになりました。
今回はまた全く違うコンセプトで作ったので、っていうか今まだ作っている真っ最中なんですが、どんな方に使っていただける本なのかなどを書きたいと思います。






まずはこちら。
出来立てほやほやの表紙です。

タイトルは・・・



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てんきち母ちゃんの
茶色いおかずばっかり!

と言います。

お弁当の本、とか、おつまみおかずの本、とか使い方がタイトルに入っていないんです。
茶色いおかずの本。


どんな本を作ろうかなぁと担当の扶桑社のIさんと相談した時に、いろんな意見が出たんですけどどれも「う~ん・・・もうそれはやったしな」「そういう本、他にもありそう」ってなって、なかなか「これだ!」ってピーンと来る案が出なくて。
ああでもない、こうでもないって意見を出し合っているうちに、そういえばわたしが作る料理は弁当も晩ごはんも、なんか地味で素朴で茶色いけど、逆にそれが好きなんですっていう話になりました。
地味なおかずこそが美味しいし、飾り気のないおかずのほうが嘘がない感じ、絶対美味しいと思うんだよね~!
味で勝負って感じがする!と。


この「茶色」っていうキーワードで、Iさんとわたしがめっちゃ盛り上がり、
茶色いおかずってよくない?
時代に逆行してる感じでいいよね!
世間ではインスタ映えとか流行ってるのにあえて真逆で行こう!っていうことになりました。

例えば尊敬してやまない料理家の栗原はるみさんの大ベストセラー「ごちそうさまがききたくて」の本のような、その方を代表するような本(すみません、わたしなんて全く足元にも及びませんが)。
はるみさんと言えばあの本!と誰しもが思うような、新しい本はいっぱい出てるけど何度も何度も重版されるような、読者の方がいつも手元に置いておきたくなるような、そんな本。
わたしを表すような本。
そんな本を作りました。
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茶色いおかずって聞くと、パッと想像するのが
あーー今日の弁当茶色いわー・・・大葉の一枚でも、プチトマトでもあればもっと美味しそうに見えるだろうに、
彩りわっるー!みたいな、そういう自虐的なワードというか。
茶色くって恥ずかしい!みたいな。
昔、お母さんが作って持たせてくれた弁当が、茶色一色で恥ずかしかったから誰にも見せないよう蓋で隠しながら食べたわ的なエピソードとか、そういうネガティブな印象があると思うんですね。

が、ちょっと待てよと。

そもそも茶色いおかずってどんなおかず?って考えると、
それは

ナスの煮びたしだったり
ひじきの煮物だったり
肉豆腐だったり。
いやいや、ハンバーグだって茶色いし
から揚げだって茶色いし
肉じゃがも
麻婆豆腐だって
茶色い。

大好きな味噌煮込みうどんも茶色いし、親子丼も炊き込みご飯も茶色い。
茶色いって美味しいの色だった!!!!!
なんか茶色いおかずばっかりだけど、間違いなく美味しい。
食べるとホッとする。


お弁当本、おつまみ本は10分で作るにこだわって作ったけど、
これはただ、わたしが家族のために、いつも作ってる普段のあの料理。

どうして美味しいのか、どうすると美味しいのか。
どうしてこうやって作るのか。
一般的にはこうするのが普通で当たり前だけど、わたしはこうしていますっていう茶色おかずの作り方。

例えばこれは炒めて作るより煮て作ったほうが柔らかく仕上がるし、コンロ周りが汚れないし、行程も少なくて済むからこうやって作るよって言うレシピや

これは下ごしらえにこうやってやると、特別な調味料を使わなくても、いつものスーパーで手に入る安いお肉でもお肉自体が美味しくなるよ、とか。


この本には材料名に「だし」とか「スープの素」とか「コンソメ」「出汁の素」とか出てきません。
そもそも家庭料理なので、本格的に出汁を取らなくても、素材のうまみを上手に利用すればお出汁代わりになったり、仕上げにかつぶしを加えるだけで出汁風の風味が加わったり。
料亭じゃないんだから、それでいいのね。
わたしがいつもしていることをそのままに、そんな風にしてこの本のレシピは作ってあります。
なので材料名に「だし 400㏄」なんてのも出てこない。
昆布1枚、かつおぶし1パックっていうのは出てくるけど、だし、は出てきません。
なので予め出汁を取っておかなきゃ!とか、顆粒の出汁の素を使う必要も無し。

素材の味で作るから、優しい味。
だから本当に美味しい。
毎日食べたくなる。








お料理をするのが苦手な方や、苦手なんだけど好きになりたいなと思っている方、まだお料理はほとんどやったことがないけど、彼氏や旦那様のためにこの世で一番美味しいものを作りたいって思っている方、
まだ結婚はしていないけど将来のためにお料理を始めてみようかなと思っている方、
いつも自分のために働いて頑張ってくれているお母さんやお父さんのために、お料理を作ってあげたいなと思っている方、
もう何年も主婦をやっているけれども、どうもわたしは料理が嫌いらしいという方、
派手でコッテリな料理が好きでこれまで散々食べてきたけど、最近ちょっと落ち着いた料理が食べたいんだよねと言う方、


お料理の写真を見るのが大好きな方、

明日何を食べようかな~と夜寝る前に料理本をめくりながら寝たいなという方、

最近ちょっと食卓がマンネリ気味だから、ここらで新しい風を入れたいなと思っている方、

ずーっと家族のために何十年も台所に立ってきたベテラン主婦だけど、子どもたちも巣立って夫と二人になり、イマイチ料理に張り合いがなくて、、、、という方、

もうすぐ社会人になるけど、たまに実家を懐かしく思い出したい方、

うちのお母さんにもっと美味しいお料理を作ってほしいと思っている中高生(笑)、

奥さんに料理本をプレゼントしたいと思っている旦那様、


(つまりみんな)
そんな方にお勧めの本です。


 





発売日は6月2日です。
ひっそりとAmazonで予約が開始されました。



この本が、遠くの(近くてもいい)どなたかのお役にたてることが出来れば、心から嬉しいなと思います。




ちなみにこちらの本、章と章の間にコラムも何本か書きました。
コラムのタイトルだけ書きますと
【茶色いおかずを引き立てる白ごはんの話】
【豚肉が好きだ】
【牛肉ダイエットの話】
【元祖・俺のハンバーグ】
【娘の好きな地味弁当】
【お弁当作りという闘い】
【いかなごの季節になりました。】



章扉以外の、各レシピのおすすめポイントや紹介文、ちょっとした文章も全部わたしが書きました。 
作って美味しく、読んでほっこりするレシピ本になってると思います。
 

って今まだ作ってる真っ最中なんですが!
来週いよいよ初校が届きます。
いい本になるように頑張ります。




長くなってすみません。
読んでくださってありがとうございました。




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